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水素ステーションの設置

TKK水素ステーションと燃料電池バス(画像)

TKK水素ステーションと燃料電池バス

素ステーションとは?

水素を充てんする際は、ノズルを車の充てん口へ(画像) 水素を充てんする際は、ノズルを車の充てん口へ

ガソリンスタンドが無ければガソリン車は燃料の補給ができないように、燃料電池自動車(以下、FCV)、燃料電池バス(以下、FCバス)、燃料電池トラック(以下、FCトラック)が燃料となる水素を車両に補給するには「水素ステーション」が欠かせません。
では、どのようにFCV等に水素を補給するのでしょうか?一般的なガソリンスタンドが、地下タンクに貯められたガソリンを給油ノズルを介して車両へ供給するように、水素ステーションでは、蓄圧器(ボンベ)に貯められた気体の水素を専用のディスペンサーに備えられたノズルを介して車両へと補給(充てん)します。FCVへの1回あたり水素充てん時間は3分程度で、ガソリン車へ給油するのと同様の時間での燃料補給が可能となっています。

素ステーションの設備と安全対策

水素充填後の各設備の点検の様子(画像) 水素充填後の各設備の点検の様子

水素ステーションには、車やバスに水素を充てんする設備(ディスペンサー)の他、水素を製造する設備、水素を貯蔵する設備(トレーラー、蓄圧器など)、水素の圧力を高める設備(圧縮機)、水素を車へ充てんする前に冷却する設備(プレクーラー)などがあります。
そして、各水素ステーションは、高圧ガス保安法等に基づき入念な安全対策が施されています。例えば、地震計や火災検知器、ガス漏洩検知器、火炎検知センサーなどにより異常を検知した際には自動停止するようになっています。また、各設備の圧力状況等も、定期的に点検を行うことで、正常な数値を保つようにされており、日本の水素ステーションは世界的にも安全に配慮した水素ステーションとなっています。

内の水素ステーション

令和5年3月現在、都内には23か所の水素ステーションが設置されており、その全てを民間の事業者が運営しています。
多摩市南野にあるTKK水素ステーション(運営:多摩興運株式会社)は、都内市部初のFCバス対応ステーションです。水素の中でも一層に環境負荷の低い廃プラスチック由来の水素を販売するとともに、FCVの展示・試乗、給電機能のデモンストレーション、FCバスの展示、水素ステーション見学会を自社で開催され、東京都の中小ガソリンスタンド事業者向け講習会にも協力しています。

TKK水素ステーション(外観)(画像) TKK水素ステーション(外観)
FCバスへの充填はこのように行われます(画像) FCバスへの充填はこのように行われます

江東区新砂にある新砂水素ステーション(運営:株式会社巴商会)でも、FCVだけでなくFCバスへの水素供給を行っています。廃プラ由来水素を供給するとともに、福島県内にある再エネを利用した世界最大級の水素製造設備「FH2R」の水素を供給した実績もあります。また、コンパクトな大きさでデザインにも配慮した都市型ステーションという特徴もあります。

新砂水素ステーションの外観(画像) 新砂水素ステーションの外観
燃料電池車(画像) 燃料電池車

素ステーションの普及に向けて

FCVやFCバス、FCトラックなど、水素を燃料として走る車両の一層の普及のためには、近くに水素ステーションがあり、いつでも安心して燃料を補給できる環境整備が必要です。
東京都は、水素ステーションの整備費と運営費に対する幅広い補助を設けるなど、整備拡大を今後も進めていきます。

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