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燃料電池バスの導入

燃料電池バスⒸ東京都交通局(画像)

燃料電池バスⒸ東京都交通局

料電池バスの導入

都内を走行するFCバス(©東京都交通局)(画像) 都内を走行するFCバス(©東京都交通局)

東京都は、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素社会の実現に向け、水素エネルギーの普及に取り組んでいます。その中で、導入を進めている1つが「燃料電池バス(以下、FC※1バス)」です。“究極のエコカー”とも形容されるこのバスは、バスの車体上部に搭載された水素タンクに貯めた水素と空気中の酸素を、バスの中にある「燃料電池」で化学反応させて電気を生み出し、その電気でモーターを回して走行するバスです。エンジン内の燃料を燃焼させて走行するディーゼル車やガソリン車に対して、どれだけ運転してもCO₂をはじめとする環境負荷物質を排出しません。また、エンジンを積んでいないので、“騒音”と“振動”が少ない点も優れた特徴です。マニュアル車やオートマ車がギヤチェンジをする際に高い確率で起こる「変速ショック」も発生しないので、一般的なバスよりもずっと快適な乗り心地を提供します。
※1 FCはFuel Cell(燃料電池)の略

FCバスの車内の様子(©東京都交通局)(画像) FCバスの車内の様子(©東京都交通局)

東京都交通局は令和5年3月現在、トヨタ自動車㈱が開発を手掛けるFCバス「SORA※2(ソラ)」を、国内バス事業者の中で最大となる73両、運用しています。
※2 SORA:地球の水の循環を表しており、Sky、Ocean、River、Airの頭文字をつなげたもの(出典:トヨタ自動車㈱HP) FCバス「SORA」のメリットは、優れた環境性能だけではありません。近未来的な外観のほか、随所にユニバーサルデザインと機能が施された本車両は、急加速を抑制して緩やかな発進を可能とする加速制御機能を搭載。車内で立っている乗客へかかる負荷を極限まで軽減してくれます。その他にも、車内外に配置した8個の高精細カメラの画像を運転席モニターに表示しつつ、バス停車時に周囲の歩行者や自転車等を検知して、運転手へ音と画像で知らせる「視界支援カメラシステム(バス周辺監視機能)」を備えており、安全性の面も非常に優れています。さらに災害時には、平常時にバスの走行に活用している電力を避難所等の電源として活用できる大容量外部給電システムを搭載しており、非常時には自治体からの要請等に従って、迅速に被災地支援を行うことも可能です。

MUFGのコーポレートカラーでデザインされた燃料電池バス(©東京都交通局)(画像) MUFGのコーポレートカラーでデザインされた燃料電池バス
(©東京都交通局)

都内においては、既に100台以上が導入されているFCバス。東京都交通局では、2022年2月に株式会社三菱フィナンシャル・グループ(以下、MUFG)のグループ5社※3からの寄付を受けてFCバスを路線へ導入するなど、新たな枠組でのFCバス導入も進められています。 ※3 株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行株式会社、三菱UFJ証券ホールディングス株式会社、三菱UFJニコス株式会社、アコム株式会社

水素エネルギーがあらゆる場面で活用される社会の早期実現に向け、さらにFCバスを増やしていく取組を続けていきます。

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